原潤一郎さん(一般社団法人・日本親子コーチング協会・代表理事)の生き方・考え方–動画&インタビュー記事

 

【原潤一郎さんのプロフィール】
一般社団法人・日本親子コーチング協会・代表理事
⭐日本親子コーチング協会のホームページ
https://oyako-coaching.jp/

原潤一郎さんインタビュー・記事

こんにちは。インタビュアーの関口ひさ子です。一般社団法人日本親子コーチング協会の代表理事、原潤一郎さんにインタビューをさせていただき、色々なお話を伺いました。途中涙ぐむほど、感動的なお話をしてくださいましたので、ぜひ読んでみてください。潤さんは、子どもたちの夢、大人の夢を応援する仕事をしています。会社に所属するのではなく、自分のやりたいと思ったことで起業し、自分でお仕事を作った人です。どんなことをしているのか、どうしてそれをしようと思ったのか、その裏にある彼の熱い想いを聞いてみました。

―お仕事は何をやっているんですか?

一般社団法人日本親子コーチング協会で代表理事という仕事をしている原潤一郎と申します。代表理事ってきくと、子どもだった頃はおじいちゃんぽい役職だなと思っていたんですが、自分がついにその役職についてしまいました。コーチングという、夢を叶える専門家で、お母さんや子どもの夢を叶えるお仕事をやっています。あとは本を書いたり、全国の学校を回って講演会をやったりという仕事をしています。

 

―潤さんが今この夢を叶える活動をしている理由はなんですか?なぜその仕事をやるようになったんですか?

小学校3年生だった頃にさかのぼるんですけど、とても仲の良かった友達がいたんですね。その子とは、「大人になってもずっと友達だよ、一緒に夢を叶えていこうぜ」と言い合っていた友達だったんです。ある時その子が転校することになりました。寂しいなと思いながら、子供のころはそんな環境にあらがえず、受け入れるしかありませんでした。当時メールがなかったので文通(お手紙のやりとり)をしていました。しばらくやりとりしていたのですが、半年くらい経ったときにパタっとお返事が来なくなっちゃったんですね。「あれ、どうしたんだろう?」と思って、おうちに電話してみたんです。

「もしもし、潤だけど」

と言ったら、その子のお母さんが出たんですね。お母さんは、突然僕の声を聞くなり、泣き始めてしまいました。

「じゅんくん、実はうちの子、こっちの学校にきて、東京モンがきたとか、言葉が違うやつが来た、とか巨人が来たとか言われ続けてて・・・・・この間自殺しちゃったの・・・」

「意味がわからん」と思ったんですけども、そのとき、いろんな気持ちになりました。

「なんで俺に言ってくれなかったんだ」と恨んじゃうような気持ち。「おじちゃん、おばちゃん、つらかったよね」という同情の気持ち。「僕の友達もつらかったよな」と思ったんですよね。何よりも思ったのが、「いじめたやつ、絶対許せない」と思ったことも確かなんです。

でも、その出来事を大人になって振り返ったときに、いじめちゃった子も同じ小学校3年生だったと思った。それに気づいちゃった。

ひょっとしたら、ちょっとからかっていただけかもしれない。悪ふざけをしてただけかもしれない。いじめちゃってた子も、大人になって、「自分は友達をいじめちゃって、自殺まで追いこんじゃった」、という罪の意識で苦しんで、「自分には、夢なんて叶える筋合いない」って思い込んで生きている可能性もあるって思ったんです。

だから、もっともっと小さなうちから良いコミュニケーションのベースを築いていくことができたら、お互いの夢を応援し合ったりとか、人の気持ちを自分事としてとらえることができたりすると、協力しあえることがいっぱいできるんじゃないかなと。

明るいとか暗いとか性格で片付けるんじゃなくて、もっともっと深いところでお互い知り合えるようなコミュニケーションができるようになったらいいなと思い、こういう活動をしたいと思って始めました。

子どもたちと一緒にやっていく中で、彼らがたくさん変化をしていきました。それを見たお母さんたちからそのやり方を教えてくださいと言われて、講座を作って教えるようになりました。

子ども向けのコーチングスクール、大人向けのコーチングスクールの2つをやっているというのが僕の活動になっています。

 

―潤さんの周りの子どもたちやお母さんたちが光になって、それぞれの周りをさらに照らしているのがイメージできました。ちなみに、数ある手法の中で、コーチングを選択した理由を教えていただけますか?

コーチングとの初めての出会いは大学3年生でした。就職活動どうしようかと思っていた時期に、父からコーチングの本を見せてもらったんです。「これ知ってるか?アメリカで流行っているんだよ」と。「これ、俺がやりたかったことだ!」とその時めちゃくちゃ思ったんです。

実は僕にはドラえもんになりたいという夢があって(笑)。ドラえもんは仲間がピンチの時に、悩みを解決してくれる。僕もコーチングができるようになったら、ドラえもんになれる、と思いました。それが最初のきっかけですね。

 

―そして、コーチングができるようになって、ドラえもんになっちゃった、ということですね。

そうですね!

 

―コーチングを学ぶ時にスクールがいくつかあるとおもうのですが、どういう基準でコーチングスクールを選んだのか教えていただけますか?

ぼくは当時チームフローという会社でコーチングを学んだんです。そこでは、代表が平本あきおという人で、彼に惚れていたんです。平本あきおとの出会いは、1社目の会社で学生向けの講演を企画して、平本さんに語ってもらう機会を設けることができた。平本さんの考え方や、エネルギッシュな伝え方を聞いて、いつかこの人と一緒に仕事ができるようになりたいと思っていた。ご縁があって、一社目の会社を退職して、一緒に仕事ができるようになったというのが経緯。当時、コーチングスクールをやってはいなかったんですが、グループコーチングなどをやっていて、社会的ニーズがあり、コーチングを教えるようなスクールを立ち上げるということを一緒にやったというのが原点となります。

実は、募集の人材の要件に自分が全く当てはまらなかったのに、応募しちゃったんです。女性の40代で経理経験のある人を募集してた。それでも履歴書出しちゃったんです。思い切って出してみる!も大事かもしれません。

 

―さっきドラえもんになりたかったというお話がありましたが、潤さんは小さいとき他にどんな夢をもっていたんですか?

小さい時は人並みにサッカー選手になろうと思っていたんですよね。だけど、心のどこかで4年生くらいのときかな、同じチームでもトップにはなれない、世界は広いからもっとうまい選手はたくさんいると思っていた。口ではサッカー選手になりたいと言っていたけど、サッカー選手にはなれないんじゃないかなと心のどこかで諦め半分で過ごしていた部分もあったんですね。

実はサッカー選手以外にも、夢があって、ドラえもんとミッキーマウスになるというのが夢だったということ。親しい人にはミッキーになりたいって言い続けていました。

 

―ドラえもんのほかに、ミッキーマウス!(笑)周りの人はどんな反応だったんですか?

幼稚園の頃は、「絶対なれるよー」と応援してくれたんです。
小学校になっても、「なれるよー」と言ってくれたんです。
中学校のときは「おーなるほどー」って言われ始めて、
高校生になって、「おまえさー」と言われるようになって、
大学生になって、「ちゃんと考えた方がいいよ、お前大丈夫か?」といわれるようになってきました。でも、やっぱりミッキーになりたいと思っていた。

改めて、なんで僕がここまでミッキーになりたいかを考えたときに、僕の中にあるミッキーのイメージは、
自分の好きなパフォーマンスをする人
パートナーのことを大事にする
仲間の個性を生かし会える人、

一つの舞台を作り上げて、そこの舞台を見にきてくれた人たちが、とても元気になれたりとか、感動で涙を流したりとか、そういうステージを作り上げていくミッキーがすごくかっこいいと思ってたんですね。

だから僕は、ミッキーみたいな男になりたいと思っていたんですね。

 

―オリエンタルランド(ディズニーリゾートの運営会社)に就職するとか、ダンスの勉強をしてミッキーに直接なる、というわけではなかったということですね

そうですね、中学の時には実はジャングルクルーズのお兄ちゃんにもなりたくて。今の帽子もその名残なんですが。どれだけギャグがすべろうが、安心安全に元どおりの場所まで運んでいくということの象徴なんですね、僕にとって。お客さんに笑われなくても、とにかく挫けずにやり続ける勇気をもらった、という感じです。

 

―ミッキーからも、ジャングルクルーズのお兄さんからも、それぞれに大事にしたいことが潤さんにとってあるっていうことですね。

そうなんですね。何か固定の、こういう職業になりたいなということももちろん大事なんですが、そこにふくまれている価値観のようなものを僕はずっと持ち続けていて、今はそのミッキーになるという夢自体は叶ってはいないけども、そのミッキーになれたような気持ちで毎日の生活を過ごすことができているというのが、現在の僕がある由縁だとおもっているんですね。

 

―サッカー選手とかユーチューバーとか、最近の子どもたちの多くは、そういう職業になりたいと言っていますが、どうお考えですか?

夢を叶えるということには、3つあると思っています。1つ目はそのものを叶える、代表的なこと。2つ目は、そこに含まれている価値観を満たす形で叶えるっていうこと。僕がミッキーになりたかったみたいに。

3つ目は、夢の規模と形をかえて叶えるという方法。将来東京ドームでライブしたいという夢があったとして、その夢にいくために、まずはライブハウスで始めるという小さいところから始めるというのもある。だから、そういう意味で、僕は世界中どんな人だって、夢は叶えられると思っているんです。

 

―だれでもそういう形で夢が叶えられたら、いい世界になりそうですね。

せっかく生まれてきたんだから、ぜひ叶えて欲しいと思う。ただ、ぶっちゃけ、夢をなんでもいいから叶えればいいというわけではなくて、夢を叶えた結果、幸せになっていなければもったいないモノだと思うから、「幸せ」というのが優先順位の一番上に来て、その過程につながる夢をかなえることが、僕は大事だと思っているんです。

 

―それで子ども達やお母さんたちのためのコーチングスクールを運営しているというわけですね。

初めてのお使い(とうテレビ番組)を見ていても、子どもがやりたいっていうことをみてて大人も感動するじゃないですか。子どものチャレンジは大人も勇気がもらえるし、大人のチャレンジも心のどこかでいい年してって思うかもしれないけど、子どもとしても嬉しいんじゃないかと思うんですよね。

 

―なるほど!思いで動くと開けることもあるんですね!話は変わりますが、潤さんのお母さんの口癖、ありましたね。「普通が一番」ていう。

はい、何かにつけて「普通が一番」って言われていました。ずっと「普通が一番」って言われて生きてきて、僕は、その結果かどうかわからないんだけど、勉強もずっとオール3で、できるわけでもできあにわけでもなく、運動もできるわけでもできないわけでもなく、女の子にモテるわけでもモテないわけでもなく、といういわゆる超普通人間で、ついたあだ名が「ミスターアベレージ」。

成功している人って、頭が良かったりとか、昔悪かったんだけど成り上がって一流の経営者になっていたりという人が目に付くなーと思っていたんです。それと比べて、俺って、普通だ。普通人間って成功できないんじゃないかなって思って。普通である自分がいやだなと思ったことがあったんですね。でも、大人になって色々な人を見てみると、自分が普通だと思ってチャレンジしない人もいた。だったら、普通人間の自分が成功したりとか夢を叶えられたりとか、やりたいことが実現することができたら、普通だと思っている人たちにとって、大きな希望になれるかも、と思ったんです。だから、おかんに行っていた普通が一番といっていたことは、僕にとって大切なことだったんだ、ということに気がつきました。

 

―今の自分がどうだから、というわけではなく、何がやりたいっていう事に対して頑張っていれば優秀な人だけじゃなくて、誰でも一生懸命頑張っていれば、叶えられるのかなと。

自分らしさというものをよく考えます。そのときに、人と自分を比べちゃうんですよね。どこかで劣等感を持って、あの人は頭がいいからあそこまでいけるとか、あの人みたいな明るい性格になりたいと思ってことが結構あって。その人をマネようと思って一生懸命やるんだけど、結局はその人みたいにはなれないんですよね。その人はその人の人生とか経験があったからこそ、その人になっているということなので。で、自分ごととして考えたとき、だったら、誰かになろうというんじゃなくて、自分っていう人、自分の良さをどんどん極めていったら、だれにもできないオリジナルな自分になれるなーって。それが究極の自分らしさとかオリジナルになるなと思ったんですよね。

 

―どうしたら自分らしさに気づくことができるんですかね?

昔、僕は彼女にふられたショックで、傷心旅行で小田急線の新宿から小田原まで歩く事にしたんですね。足が棒になったというのはこのことだと思いました。当時はスマートフォンもない時代で、「どうやって小田原いったらいいのか」もわからなかった。わからないから、途中で線路ばっかり見て歩いくんですよね。で、その通りに行けなくて道に迷ったりすることがいっぱいあったんですね。そのうちに、教えてくれる人が出てきた。こっちいくといいよ、とか線路つながっているよ、などと教えてくれる人が出てきたんですよね。行き止まりに出たりするんですけど、行き詰まったら、元に戻ればいい。そこからまたいけばいいんだ、ということも学んだし、道路標識が「こっちだよ」教えてくれることもあった。その経験を通して、自分の行こう行こうとするところ(目的地)を明確にしようとといけない。そして、わからなければ聞けばいいやって思ったし、教えてくれる人は必ずいるって思ったし、目的血に向かって頑張っている自分って、疲れるけど好きだなと思ったんですよね。これからの人生も道に迷うこともいろいろあると思うんだけど、この経験を生かして、周りの人とコミュニケーションをとりながら進んでいける過程そのものを楽しんでいければいいかなと思ったんですね。

 

―傷心旅行でそこまで深く考えられたら、元気が出てきますね!この話も聞きたいのですが、ピットインカードをクラウドファンディングしたと思うんですけど、その時の思いなどをきかせていただけますか?

前の会社を辞めてから、親子のコミュニケーションがうまくいかないという相談をけっこう受けていたんです。親は子どもに対して、「私に対して何も話してくれない」、という悩みを持っていて、子どもは、「お母さんは私の話を全然聞いてくれない」、という悩みを持っている。そういうミスマッチが起こっていました。親は話が聞きたい、子どもは伝えたい、だけどお互い伝え切れていないというあべこべな感じ。

もっともっと子どもの気持ちをわかりやすく引き出せたり伝えられたりするツールがあるといいなと思ったのがピットインカードのスタートなんです。

親御さんから話を聞くと子どもはいつも感情的になる。「うるさいなー」「何回もいってるじゃん」だいたい怒るか、泣くか、いじけるかの3パターンになる。

「今日どうだった?」

「べつに」「まあまあ」「ふつう」

子ども達のボキャブラリーは大人に比べると少ないかもしれないんだけど、伝え方がまだまだわかってないんじゃないかな、だったら、気持ちが伝えやすくなるものが作れないかなと思った。

公園に行くと、子ども達の輪ができていた。輪になって子ども達が何やっているんだろうと思ったら、カードゲームで遊んでいるんです。「こういうのやってるんだ、みんな同じ学校なの?」って訊いたら、「今日初めて会った」っていうんですね。カードを介すと、初めての人同士でも、しっかりとコミュニケーションとったり笑い合ったりすることができるんだということでびっくりしたんです。それで、気持ちを分かり合えるカードを作ったらいいと思って、開発たんですね。

 

このカードを見ていただくと、いろんなカードがあるんだけど、言葉では言いにくい微妙な、繊細な気持ちを描いているんですね。

―かわいい!

子どもは、ひょっとしたら語彙力は少ないかもしれないけど、“選ぶこと”はできるんですよ。

「今日どうだった?」って聞いた時に「こんな感じだった」ってカードを選べれば、気持ちがわかるので、「何があったの?どうしたの?」って続きが聞きたくなりましたよね。「こういうことがあった」って言いやすくもある。気持ちを伝えやすくなり、伝わりやすくなり、知り合えることがいいんです。

星の王子様は大切なことは目に見えないんだよって、いうけど、僕の言葉でいうと、大切なことが見えないんだったら、見えないものは見えるようにしたらいいじゃないっていうことなんです。

―自分の気持ちのカードを選ぶことで、言葉にしなくても伝えることができるんですね。で、親もわかりやすいと。

ピットインカードっていう名前にしたのは、F1レースで「ピット」という場所があって、ここの場所ではガソリンを入れたり、作戦を考えたり、メンテナンスをしたりする場所。F1だと同じコースをぐるぐるまわりながら、ピットに入ってまた新たなコースに戻っていく。ピットに入ることを「ピットイン」というんですね。これって子ども達も同じで、学校と家と習い事というコースをぐるぐる回っている最終的に戻ってくるところは家。だから、家で自分の充電ができたり、もっとこうしたらという作戦が考えられたり、「また明日からがんばろう」っていうコミュニケーションができる場所にしたいと思ってピットインカードという名前にしたんです。

 

―このカードは日本でどのくらいの人が持っているんですか?

800家庭くらい。新たに印刷するのでさらに500。あとは本になって、その裏にピットインカードがそのままついているので、それも入れると日本では1万部販売されていて、世界でも発売されているので、途方もない数になるかもしれません。

 

―すごいですね!実は私も教員時代に学校で使わせていただいた。先生は忙しいので子供たちと話す時間がない先生たちにもおすすめですね。ちょっと放課後に声かけて、子供と10分くらいで深いお話ができたという経験があります。

時代が忙しいですよね、コンセプトとして、子供との長い時間がとれないので、短時間でも質の高いコミュニケーションができるということです。5分でもできます。

 

―すばらしい。大活躍の潤さんですが、今後どんなことをやってみたいですか?

自分として一番ぶらしたくないと思っているのは、子ども達のいじめ自殺ゼロを目指しているということ。そこにつながるのであれば、何をやってもいいと思っている。今やっているコーチングスクールは継続してやっていきます。これをやるお母さんたちの応援、女性のキャリア問題にもとりくんでいきたいなと思っています。子ども達もオンラインの時代になってきていてリアルで会う以外に色々な場所にいる子どもたちとコミュニケーションが取れる時代になってきている。我々大人には使えるSNSが、子どもも使えるようになるといい。大人はやってもいいけど、子供はやっちゃだめっていうのは、僕には違和感がある。変な介入、怖い経験をしてほしくないというところから、やってほしくないということだと思います。だから、子どもだけで使えるSNS。ピットインパークという仮の名前がある。子ども達が自由にいつでも遊べる公園、繋がり合える公園をつくって、お互いの夢を応援しあったり、悩みを共有しあったり、そういう場を安心安全に運営していくということが僕の今やりたいことの一つですね。

 

―3年生のときのあの友達も、そのサービスがあったら・・・・

それを言われると、確かにそうですね。だからこそ、作りたいと思ったんですよね。

 

―とても元気が湧いてくるお話ありがとうございます。子ども達へのメッセージをいただけますか?

 

本当は、僕らは自由に生きられるって思ってます。もっともっと制約なく生きられるはず。とはいえ、周りと自分を比べちゃったり、自分には才能がないと感じてしまったりということもあって、できないって思っちゃうこともあると思うんだけど、ミスターアベレージである僕を見ててください。人生生きていれば、うまくいくこともあれば、いかないこともたくさんあります。僕がいつも大事にしている言葉は、

「いつだって、今ここから始められる。」「いつだって、今ここからしか始めることができない」ということ。うまく行っていない時も、いまここから始めていけばいいだけ。うまくいっているときも、常に謙虚に、これからどこにいくのか確認してまた進んでいけばいい。自分の限界を勝手に自分で決めないで、協力しあいながら生きていってもらえるとうれしいな思います。もし周りに協力してくれる人やわかってくれる人がいなかったら、僕を頼ってもいいし、そういう人をいっぱい探してみるということもいいと思う。「一人じゃない」と思ってもらえると嬉しいなと思っています。いつも応援しています!心から。

 

―それでは、お母さんたちへのメッセージもお願いします。

 

僕の母は主婦をずっとやって生きてきた人なんですが、子どもながらに、自分の夢を叶えたいと思っていた一方で、「母は何をやりたいんだろう」と心のどこかで思っていた。僕たちには応援してくれるけど、遠慮している自分もいた。妹ができて、バレエを習い始めたときに、母も一緒に習い始めた。楽しんでやっていて。昔、母もバレエをやりたかったんだけど、時代背景としてやらせてもらえないという経験をしてた。母にも夢もできて、妹と一緒にバレエの発表会に出る、という夢ができた。体が硬かったのに毎日努力して練習してた。当時僕は中学生で、「母がバレエかよー」と思っていたこともあったけど、発表会を見にいったら、涙が止まらなくなっちゃって。嬉しいな、かっこいいな、と思ったんですよね。その経験を通して、自分が大切に思っている人が夢を叶えるとか、その過程を一生懸命生きるということは、すごい勇気をもらえると感じた。今母はバレエを続けながら、甘味処を作りたいと思っていて、介護施設で働いているんですけど、甘味処というおじいちゃんおばあちゃんが気軽にふらーっと集まれる場所を作りたいと思ってる。何歳になっても始められるってことを母から教えてもらったという感じです。今、無理かも、だめかもと思うことがあるかもしれないけど、その姿って自分のためになると思うし、お子さんのことを一番に勇気付けることにもつながっていくと思う。お子さんのために、とどんどん譲ることも素敵だけど、自分の夢ややってみたいと思うことをどんどんやってほしいと思います。その姿はお子さんも必ず見ていると思う。なにか、勇気が持てないなと思うことがあったら、いつでもお声がけいただけるととても嬉しいと思っています。聞いていただいてありがとうございます。

 

―潤さん、ありがとうございました!!とても感動的なお話でした!

 

原潤一郎さんのインタビュー、いかがだったでしょうか。夢は必ず叶う!という言葉は力強かったですね。自称普通の人、ミスターアベレージの潤さんの今後のご活躍、とても楽しみです。私自身、このインタビューを通して、たくさんの勇気をいただきました。読んでくださったあなたの勇気にもなると、とても嬉しいです。お読みいただきありがとうございました。(文責:関口ひさ子)

 

原潤一郎さんの著書
教師のための叱らない技術 コーチングを生かして子どもを育てる

魔法のピットインカード

 

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原さんの師匠、平本あきおさんの著書
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